いつの間にかガサガサになってしまったかかと。
足元の露出が増える夏はもちろん、乾燥しやすい秋冬にも気になりますよね。
この記事では、かかとがガサガサになる原因に着目し、NGケアと正しいケア方法について解説しています。
カチコチ・ガサガサのかかとに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
かかとの角質・ガサガサ・ひび割れの原因
かかとの角質がガチガチになってガサつくのには、人によっていくつかの原因があります。
特に代表的な原因は以下の4つ。
・皮脂腺がなく乾燥しやすい
・ターンオーバーが遅れて角質が厚くなりやすい
・加重や摩擦・刺激を受けやすい
・かかとケアに対する意識の低さ
以下で詳しく解説していきます。
皮脂腺がなく乾燥しやすい
かかとはボディのなかでもとても乾燥しやすいパーツです。
そもそも、肌の潤いとは以下の代表的な3つの保湿物質によって保たれています。
- 細胞間脂質
- 天然保湿因子(NMF)
- 皮脂
細胞間脂質は角質細胞の間で水分をキープするものであり、NMFは肌がもともともっている保湿成分で、アミノ酸や乳酸、尿素をはじめとした約20種類の成分で構成されています。
そして皮脂は汗と混ざりあうことで皮脂膜を作り、天然の保湿クリームとして肌を乾燥から守る役割があるのです。
3つの保湿物質のうち、大きな働きをするのは細胞間脂質とNMFであり、皮脂が水分保持のために担う割合はけして大きくはありません。
それでも、皮脂が皮膚の潤いバランスを保つために欠かせない存在であり、肌の潤いには水分と油分のバランスが重要だと言えます。
しかし、足の裏には皮脂を分泌する皮脂腺が存在しません。
そのため潤いを十分に保持できず、乾燥してガサガサになりやすいのです。
ターンオーバーが遅れて角質が厚くなりやすい
ターンオーバーとは皮膚の生まれ変わりのこと。
表皮の一番下にある基底層では常に新しい皮膚細胞が作り出され、古い細胞(角質)は下から押し出されるようにして、やがて垢となって剥がれ落ちます。
健康な肌ではこのターンオーバーが規則正しく行われますが、乾燥をはじめとしたトラブルを抱えた肌はターンオーバーが乱れがち。
皮脂腺がなく乾燥しやすい足の裏も同様で、古い角質が積み重なることで分厚く硬くなりやすいのです。
たっぷり水分を含んだ柔軟な皮膚と比べて、乾燥して厚く硬い皮膚がひび割れしやすいのは当然のこと。
かかとがガサガサしやすいのは皮膚表面が小さいレベルでひび割れを起こしているからなのです。
加重や摩擦・刺激を受けやすい
足の裏は全身の体重を受け止めるパーツ。
とくに、かかとは歩行の際に一歩踏み出すたびに大きな加重と摩擦を受けます。
角質が厚くなるのは、こうした衝撃や摩擦から皮膚を守るための一種の自己防衛反応でもあるのです。
もしかかとや足の裏の皮膚がやわらかくて薄かったら、すぐに擦り切れて出血してしまうでしょう。
また、ちょっとした異物を踏むたびに強い痛みが走るかもしれません。
そう考えると、かかとの角質の厚みは本来ある程度あって当たり前であり、私たちの日常生活を守るために必要なものです。
とはいえ、過剰に厚くなった角質はひび割れて痛みや出血を起こすほか、靴下やストッキング、寝具などに引っかかることも。
きちんとケアをして適度な厚みに整えることが必要と言えるでしょう。
かかとケアに対する意識の低さ
乾燥しやすいうえに、日々加重と刺激に耐えるかかと。
これほど過酷な環境下にあるのに、そんなかかとに対するケア意識は多くの人のなかで決して高いとは言えません。
ガサガサが気になってから、あるいは足元の露出が増える季節になってから、慌ててケアをする人が多いのではないでしょうか。
顔と同じように毎日スキンケアし、日々習慣的に予防ケアに取り組んでいるという人はかなり少ないはずです。
自分の目はもちろん、なかなか他人の目に触れないパーツなので、うっかりケアも手を抜きがちになってしまいますよね。
でも、そんな油断が命取り。
意識していないところで、かかとは少しずつガサガサになっていくのです。
【注意!】こんなかかとの角質除去・ケア方法はNG!
「意識してケアしているのになかなかガサガサが改善しない」と悩んでいる人は、ひょっとしたら間違ったケアをしているかもしれません。
では、どんなケアが間違いケアなのか?
以下の3つに当てはまっている方は要注意です。
・過度の削り過ぎ
・角質柔軟化パックの誤った使い方
・ささくれを自分でむしり取る
過度の削り過ぎ
角質が厚くなり過ぎてかかとがガサガサになってしまった場合、ひとまず積み重なった古い角質を除去する必要があります。
このとき役に立つのが、軽石ややすりといった物理的に角質を除去するアイテム。
とても便利なアイテムですが、力を入れすぎたり過度に削り過ぎたりするのは絶対にNGです。
古い角質どころか新しい皮膚まで削ってしまう恐れがありますし、削ることによる刺激によって、再び角質が厚くなりやすいからです。
角質柔軟化パックの誤った使い方
角質を柔軟化する専用の薬剤で足をパックするタイプのフットケアアイテムも人気ですよね。
やすりと違って削る必要はないし、やや時間はかかるものの、キレイに角質を除去できます。
ただし、使い方をきちんと守ること。
決められた時間より長くパックしたり短期間で頻繁にパックしたりすると、きちんと効果が出ないばかりか皮膚に大きな負担を与えてしまいます。
ささくれを自分でむしり取る
かかとの角質がささくれになり、衣服などに引っかかるととても不快ですよね。
ガサガサが気になるあまり、つい自分でむしり取ってしまうなんていう人も少なくないですが、これはかかとを深く傷つけてしまうためNGです。
酷いと痛みが出たり出血したりする恐れもありますし、多くの場合、むしり取った部位だけではなくその周りの角質も傷つけてしまいます。
また、傷ついた部位はより角質が厚くなりやすいことは言うまでもありません。
「今すぐこのささくれをなんとかかしたい!」という気持ちはわかりますが、気になる部位は爪切りなどを使って慎重にカットするようにしてくださいね。
正しいかかとの角質除去方法5ステップ
続いて、正しい角質除去の方法を5段階にわけて解説します。
角質除去の頻度はだいたい週1回程度。
ポイントを押さえればかなり効果的なので、週1度のスペシャルフットケアとしてここに書いたことをぜひ実践してくださいね。
入浴して体を温める
まずは入浴してしっかり体を温め、硬くなった角質をやわらかくします。
手早くケアしたい場合、足湯でも構いません。
ただ、足元は冷えやすく、血行不良によって角質が厚くなっているパターンもあります。
ガサガサかかとの予防のためにも、入浴はなるべく毎日したほうがいいでしょう。
やすりで優しく削り取る
足の水分をふき取り、まだ皮膚がやわらかいうちにかかと用のやすりで優しく削ります。
一気に削るのではなく、様子を見ながら少しずる削るのがやり過ぎないポイント。
赤みや痛みが出たらそこでストップしてください。
やすりに関しては、角質をしっかり落してくれる荒い面と、皮膚をなめらかに仕上げてくれる細かい面の両面付きタイプがおすすめですよ。
おすすめのかかとやすりはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
しっかり保湿する
かかとの角質を削ったらそれでおしまい、ではありません。
大事なのは角質を除去したあとの保湿です。
しっかり保湿をしないとすぐに新たな角質がたまり、皮膚が硬くなってしまいます。
角質除去をした日はもちろんしていない日も、毎日の習慣として保湿をすることが大切です。
保湿におすすめのかかとクリームは以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
マッサージをする
足元をマッサージすることで血行を促進することも大切。
保湿アイテムを塗りながら、足の裏だけではなく足の甲、指、足首まで、自分が気持ちいいと感じる強さでマッサージしましょう。
ガサガサかかとの予防になるだけではなく、足の疲れも取れてリラックスできるので、毎日のマッサージがおすすめですよ。
靴下を履く
マッサージが終わったら、靴下を履いて足を保湿・保温することをおすすめします。
保湿成分が床や寝具につくことも防げますよ。
とくに冷えが気になる人は、なるべく靴下を履いて足を温めるようにするのがベター。
蒸れが気になる人は5本指ソックスや足先が開いているタイプを選んだり、通気性のいい素材を選んだりしてくださいね。
角質を除去した後はかかとのケアも欠かさずに
かかとケアというと角質除去にばかり目が行きがちですが、「正しいかかとの角質除去方法5ステップ」のステップ3でも述べたように、かかとのガサガサの改善と予防、両方の面から保湿がとても重要です。
具体的には、皮膚を柔軟にしてくれる尿素が配合されたクリームがおすすめ。
かかと専用のクリームもたくさん販売されているので、使いやすくて好みの使用感のものを選ぶといいでしょう。
かかとはその性質上、どんなにケアをしてもどうしても角質が厚くなってしまうパーツ。
だからこそ、毎日の小さな積み重ねが大きな差になります。
ガサガサが悪化してからのケアは改善まで時間もかかり、手間も時間もかかるでしょう。
つまり、かかとケアを毎日の習慣に取り入れるのがツルスベかかとを手に入れる一番の近道。
いつ人に見られても恥ずかしくない理想のかかとを手に入れるためにも、ぜひ今日からかかとケアに取り組んだくださいね。
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